HOTEL SHIBAURA 築50年の旧耐震・図面無・済証無のホテルコンバージョン









【概要】

港区芝浦の運河沿いに建つ、1977年竣工の鉄骨造9階建て既存オフィスビルを、ラグジュアリーホテルへとコンバージョンした。

施主は港湾業を営み、創業期に使用していた自社ビルの活用を模索していた。本計画は、建築図面や建築確認・検査済証が残されていない旧耐震建築物という不確実な条件から出発している。

日本の都市には、制度の過渡期に建てられたことで、図面や検査記録が不十分なまま残されている建築ストックが数多く存在する。本計画では、それらを単なるリスクとして扱うのではなく、更新可能な都市資源として捉え直した。

外装・内装はモノトーンを基調とし、光と影、反射と透過による奥行きを構成した。運河に面した立地特性を活かし、水面の反射や視線の抜けを内部空間へ取り込むことで、都市と建築の関係を再編集している。

また、現況の構造性能や空間的価値を再評価しながら、現代のホテル用途へ適応させることで、既存ストック活用の新たな可能性を提示している。

【基本情報】

用途:サービスアパートメント・ホテル
構造:鉄骨造
規模:地上9階建
建築面積:108㎡
延床面積:808㎡

【マテリアル】

外壁:レッドブリックタイル
床:ウォールナットフローリング・フロアタイル
建具:スチールドア
サッシ:アルミサッシ
屋根:ウレタン防水
照明:ブラックアルミ照明
内装壁:白色クロス
衛生設備:TOTO GG
エントランス床:ラピスラズリ調タイル
内部床:ダークグレータイル
外構床:ブラックストーン調タイル